伊東家
伊東家は、江戸時代初期、桝屋庄五郎の屋号を代々継承し、現在の京都四条烏丸付近で薬種商を営む家筋でしたが、享保年間、手先が器用で人形作りの才に秀でた当時の当主が人形師として身を立て、御人形細工師を名乗り、病除けの願いを込め子供が薬草を刈る姿をうつした、「草刈童子」を作り、家の守り神としました。
その後、江戸時代中期の明和4年(1767)、三代庄五郎が後桜町天皇より宮廷出入りの人形師として「有職御人形司 伊東久重」の名を賜り、これより今日まで当主は代々「久重」を名乗る習いとなっています。
また、寛政2年(1790)には、光格天皇より「入神の作に捺すように」と「十六葉八重表菊紋印」を拝領。
今日もなお、初代庄五郎以来約300年の長きにわたり、皇室の慶事に用いられる御所人形を制作しています。
初代 桝屋庄五郎作 「草刈童子」
光格天皇より拝領 「十六葉八重表菊紋印」
御所人形師
伊東庄五郎 久重十三世嗣
役職
日本伝統織物研究所
理事
京都伝統フォーラム
会員
京都ライオンズクラブ
会員
表千家而妙会
会員
令和京都博覧会
実行委員
同志社女子大学
非常勤講師
略歴
昭和46年
有職御人形司 伊東家の長男として京都に生まれる。幼名・建一。
高校生の頃より制作の基本、「粗彫り」を始め、大学卒業後、父である 十二世 久重のもと本格的に御所人形師の道に入る。
平成17年
和光にて最初の作品を発表。
平成21年
佐川美術館にて開催の「宮廷の雅 伊東久重 御所人形の世界」に特別出品。
平成22年
和光にて初個展「伊東建一 御所人形展」 を開催。
平成24年
箱根やまぼうしにて 「伊東建一 御所人形の世界」を開催。
平成26年
髙島屋京都店美術画廊にて「十二世 伊東久重・建一展」を開催。
平成26年
箱根やまぼうしにて 「伊東建一 御所人形の世界」を開催。
平成26年
JR名古屋髙島屋美術画廊にて「伊東建一 御所人形展」を開催。
平成27年
同志社女子大学非常勤講師に就任。
平成27年
福屋八丁堀本店美術画廊にて「伊東建一御所人形展」を開催。
平成28年
箱根やまぼうしにて「日本の工芸 その伝統と未来」を開催。
平成30年
有職御人形司十二世伊東久重美術館にて「伊東建一作品展」を開催。
令和元年
久重十三世嗣として後嗣名「庄五郎」を襲名。
令和元年
髙島屋大阪店美術画廊にて「御所人形師 伊東庄五郎展」を開催。
令和2年
青蓮院門跡にて「第一回 令和京都博覧会」を開催。
令和3年
祇園甲部歌舞練場にて「第二回 令和京都博覧会」を開催。
令和4年
髙島屋京都店美術画廊にて「御所人形師 伊東庄五郎展」を開催。
令和4年
有職御人形司十二世伊東久重美術館にて「久重十三世嗣 伊東庄五郎展」を開催。
令和4年
祇園甲部歌舞練場にて「第三回 令和京都博覧会」を開催。
令和7年
髙島屋京都店美術画廊にて「御所人形師 伊東庄五郎展 -めでたき春の訪れ-」を開催予定(2月)